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理不尽なクレームに疲弊する教育現場に専門部署の設置

教師の働き方改革は進んでいるのでしょうか?

現在、鬱などの精神疾患で休職している公立学校の教職員は、

1割増えて、6539人と6000人を上回り、過去最多になっています。20代の増加率が高く、文部科学省では、職場環境は非常に深刻で、教員不足で、若手をどうサポートするかが課題としています。

この要因について、文部科学省が教育委員会に聞いたところ、保護者からの過度な要望・苦情への対応やコロナかで児童生徒や教職員間でのコミュニケーションの取りづらさがあったことをあげています。


 産経新聞2024・3・26教育記事https://www.sankei.com/article/20240326-OKVSMSFV6ZKSJIEAUFLHZ3HHPA/

では奈良県天理市が、理不尽なクレームに疲弊する保護者対応の専門部署を設置したと報道しています。

クレーム対応で、授業に支障をきたすと63・3%の教職員が答え、日常業務で保護者対応に負担を感じると77・5%が答えています。

勤務時間も11時間22分と長時間勤務となり、クレームの1位が学校・教員の言動ということから、

学校だけでは対応できないクレームに対応する専門部署の設置を行ったという報道です。


 東京都教育委員会では、保護者のクレーム対応のマニュアル化もされており、『学校問題解決のための手引き』を公立学校の教員全員に配布されています。

その中では、学校側の初期対応のまずさや教員特有の意識が事態をこじらせていることが多いと指摘をしています。

手引書は、外部からの苦情に対する学校と民間企業の意識の違いを解説していて、苦情に対する学校・企業の配慮不足が原因とする回答が最も低いのが学校だと、相手をクレーマーと決めつける割合が高いのも学校としています。

また、人の話をうまく聞けない・相手を気持ちよく納得させることができないという割合が高いと指摘して、基本的には、相手の気持ちを察して、まず、聴くこととしています

 

 一方で、朝早く起きれないわが子に毎朝電話をしてほしい。なぜ、うちの子がリレー選手にえらばれなかったのか。やり直してほしいなどというクレームもあり、しつけを学校に丸投げしたり、自分の子供の事情を中心に考える親の意識がクレームになるケースもあり、学校だけでは対応できない場合の専門部署は、ひとつの教師の働き方改革を進める一助ともなるのではと思います。

 

 また、コロナ禍・ひとり一台パソコンの導入などの環境の変化は、コミュニケーションを取りづらいという現実を生みだしたり、教職員の仕事が増えて、本来の授業準備や児童生徒に丁寧に向き合う時間を生みだせない現実もあり、その解決の一助にこの専門部署が機能すればと期待します。

そして、学校は、多様なすべての子供たちの平等で、公平な自立への道を促す教育の使命を果たす場であり、

家庭は、尊い可能性を秘めたわが子を育てる場てあり、信じる親の心や受け入れる愛の受け皿としての機能を果たす場であり、対立するのもではなく、子どものためにという同じ目線での信頼と連携で、大切な宝を育てる使命を果たしていくことが大切だと思います。



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