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テーマ:ブラック校則vsホワイト校則を考える!



ブラック校則vsホワイト校則を考える!!


以前見た 映画ブラック校則 のお話です。

ある映画館の午後。始まる瞬間に、ワイワイガヤガヤ 何人かの学校帰りの女子高生がポップコーン持って入ってきました。

そんな今どきの高校生と一緒に見た映画は、

さえない青春を生きている 高校生の創楽(そら)とちゅうやの二人が通う高校に 理不尽に生徒を縛る校則=ブラック校則がはびこってるんですね。

ある朝、一人の栗色のそばかすの女の子に そらが心を奪われます。名前はまお

アメリカ人のお父さんとのハーフで、生まれつき 栗色の美しい長い髪を 地毛証明を出してないことで 黒色に染めるように 強要されて 反発して不登校になって、退学寸前。

そんな、まおを救うために ふたりは ブラック校則をぶっ壊す!と決意します。


それぞれ、学校の校則に不満や息苦しさを感じながら 誰も声を上げないで 

でも、そんな声にならない声が、校舎の裏の壁に落書きになって現れます。

“ここは刑務所・懲役3年・つまんねーなー青春”

最後に、目立たない2人の生徒が、平凡で、ちっぽけで 勇気のないちっぽけな ダメな自分にも何かを変えることができるかもしれないと 恋するまおと 500人の生徒の自由を取り戻すために 立ち上がる青春映画でした。 


平凡な2人が最後に学校全体を巻き込んで 変革しようとする 勇気や みんなの心が一つになる そんな青春のエネルギーに実は予想以上に感動して、うるうるしてしまいました。


一人の栗色髪の女の子の自分の人生もどうせ変わらないと諦めている女子生徒も、平凡な二人も 校則に従わなかった生徒は職員会議で当然退学。それが教育と 裏では、自分の体罰を隠ぺいしていた 正義ブル先生も 実は、どこにでもある今の学校の姿のようでもあり。


この映画の髪が生まれつき茶色や天然パーマの場合、幼少期の写真を持参し、地毛登録するという校則は 実際 広島県のある高校でありますね。

保護者からは、なんで、保護者の証言だけでダメなの?という声が 寄せられているようです。


今日は 校則について考えてみたいと思います。

校則を定めるかどうかは 各学校の事情に委ねられていて、効力も各学校によって異なっています。

 2018年には当時の文部科学大臣が厳しい校則について、児童生徒の特性や発達の段階を考慮することなく厳しい指導を行うことは児童生徒の自尊感情の低下を招いて、精神的に追い詰めることになるという発言をしています。

そして、文部科学省は、一部の校則が「必要かつ合理的な範囲」から外れているとの指摘があるとして、学校や地域の実態に応じて見直しに取り組むように都道府県教育委員会に、「事務連絡」という通達を出しています。

2021年東京都教育委員会でも、下着の色の指定や髪を一律に黒く染めること、それに髪を一律に黒く染めること、髪が黒以外やくせ毛の生徒には、地毛の証明の提出を求めることやサイドを短くしたツーブロックと呼ばれる髪型の禁止などの6つの項目について、生徒や保護者も含めて必要性を議論するように都立高校に求めた結果、6つのうち、5つの項目について、2022年4月からすべての都立高校などで撤廃されることになりました。

地毛証明の提出についての校則は一部の学校が継続することを決めています。


 毎日新聞社が47都道府県の67教育委員会にアンケートを行いました。

(2022年11月14記事)

その結果、校則見直しの実態調査をしたと答えたのは84%でした。

アンケートの中では、「女子生徒のスラックスの着用を選択可能にする」(11教育委員会)が最多で、「ツ―ブロック禁止の見直し」(9教育委員会)が多かったと報道されています。


私はいじめ防止授業で、ある小学校で この学校のきまりは なんですか?と授業で、聞いたら

はーい!ローカを走らないことです。はーい!チャイムが鳴ると教室に入って 静かにします。そんな可愛い答えが返ってきました。


校則を決めてそのルールを守るということの良いところは、例えば、校則が、車の運転の際の交通ルールのようなものだと思います。例えば、左側通行 高速道路は、時速何十キロ 以上 。車の運転するという自由を手に入れるためには、正しく運転の仕方を学び、法律どうりに交通ルール通りに車を運転できるようになって 初めて 運転という自由が手に入ります。これを知らずに 運転して、アクセルとブレーキを踏み間違えて、人の命を奪うこともありますね。

 集団で学ぶためには、規則を守るという 一見縛られて、不自由に感じることがあっても

多くの人の自由を確保するためには大切ですね。より多くの人が本当に自由に幸福になるために ルールがあり、守ることで、みんなが幸福な学校生活が送れます。

 ちょっとしたことで、切れて、人を傷つけたり、暴言を吐いたり、子供たちがキレやすくなっています。大人も、大相撲で、携帯を見ていて先輩の指示に従わなかったと殴られて、品格を求められる国技の横綱が暴力事件を起こしたと引退に追い込まれる事件も以前にありました。

この”キレる”という心をコントロールする心・自制心が今の子供たちから失われているとも言われています。この心をコントロールする力は、大人になって、信頼を築く上で、学力と同じように大切な人間力の一つともなります。小さな時から、ルールを守る中で、実は、心のコントロールができるようにもなるのです。


 知り合いの先生から伺ったお話です。

ある教室で、鞄を後ろの棚に置くというルールがありました。校則ではなくて、クラスの決まり事です。ある日、男の子がそれを守らず、自分の机のそばに鞄を置いていました。

それを見つけた先生が、鞄を後ろに起きなさい。あなたのその約束を守らない心が、もしも、今地震が起きて停電になったら、そのかばんに躓いて、転んで、お友達が避難するときに、お友達の命を失うことになるかもしれないのよ。お約束を守るということは、実はお友達の命を守ることにもつながるのと語られました。

素晴らしい教育だと感動を覚えました。


これが、教育が人間を創る魔法だと思います。


 これからの時代に求められる資質と能力について、新しい学習指導要領では、

「複雑で変化の激しい社会の中では、固有の組織のこれまでのあり方を前提としてどのように生きるかだけではなく、様々な情報や出来事を受け止め、主体的に判断しながら、自分を社会の中で、どのように位置づけ、社会をどう描くかを考え、他者と一緒に生き、課題を解決していくための力が必要となる。」とあります、

(引用:新しい学習指導要領が目指す姿 変化の中に生きる社会的存在として)


校則は変わらない、変えられないという事ではありません。

 学校を取り巻く社会環境や状況の変化に伴って、児童・生徒・保護者などの意見も踏まえて、見直すことが必要で、最終的には教育に責任を負う校長の権限ですが、見直しの際には、児童生徒の話し合いの機会やPTAへのアンケートや岡山県の事例では、生徒会が地域の方へのアンケートや声をヒヤリングするなどの取り組みも見られ、児童生徒が校則を主体的に守ろうとする態度を培い、よく、議論して、主体的に変えていけるという良い経験となるような導きが教育現場には、必要だと思います。

 ブラック校則か?ホワイト校則か?それは、それを守ることが、生徒の心や命を守る、一人一人が集団の規律をまもることで、生徒も成長して、集団としても、成長できる 学ぶ自由が得られるものということが大切なのではないかなと思います。


【教育が人間を創る魔法の一転語】

 ホワイトな校則を守るという自制心が 心の安定や安心感というこれからの長い人生を成功する付加価値を生みますよ!

 

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